「オンライン英会話をやっているのですが、
全然上達しません。
コツとポイントを教えてほしいです。」
というご質問をいただきました。
まだ、学生さんとのことでしたが、
将来の留学に備え、週3、4回
レッスンを受けているとのこと。
でも、ずっと継続してレッスンを受けているのに
話せるようにならないのが悩みのようでした。
私のオンライン英会話スクール利用歴は
もう10年を超えてますが、
そこで得た知見を
その方とのやりとりでお伝えしたところ、
ものすごく納得、感謝していただきました。
なので、
ご質問いただいた学生さんへの説明をまとめれば、
似たようなお悩みをお持ちの方にも役立つはず、
と思ったんです。
そこで、本日は、
『オンライン英会話でなかなか上達しない悩みを解消!
何を話すかや活用方法、コツを解説します!』
というテーマでお話したいと思います。
本日の記事をお読みになれば、
・なぜ、オンライン英会話を続けても上達しないのか
・どのような点に気をつけてレッスンに臨めばよいか
正しく理解できます。
これにより、
むやみに無思考で英会話レッスンを
回数だけこなすことがなくなり、
戦略的にレッスンの受講計画を
立てられるようになることから、
英語をスラスラ話せるようになるまでの期間を
大幅に短縮することができます。
なので、最後まで是非よんでみてくださいね!
オンライン英会話レッスンの位置づけを押さえる
最初にお伝えしておきたいのは、
英会話をスポーツに例えると、
レッスンは「試合」に当たるという点です。
スポーツのやり方を教わって
いきなり試合に臨むことはないと思います。
野球で言えば、
ストレッチ
キャッチボール
守備練習
走塁
素振り
など
テニスで言えば、
ストレッチ
素振り
サーブの練習
ラリーの練習
壁打ち
など
試合に臨む前に、
基礎的な練習をするはずです。
いきなり試合に臨んで、
しかも、毎日試合ばかりしても
上達はしにくいでしょう。
英会話についても、
実は同じことが言えるのです。
オンライン英会話レッスンを継続しても上達しない理由
毎回似たようなレッスンを繰り返すばかりで上達しない
英会話もスポーツと同じで、
漫然と試合(レッスン)を繰り返しても
上達しにくいです。
仮に、かなりの頻度でレッスンを繰り返しても、
自己紹介をして、その後、
「好きな食べ物は何?」
「好きなスポーツは何?」
「好きな色は何ですか?」
のような毎度おなじみの
やりとりのレッスンばかりだと、
当然ですが、
スピーキング力はアップしないのです。
毎回、似たようなレッスンを繰り返しつつも、
「とにかく回数をこなせば、いつか上達するはずだ」
という発想からは、脱却しなくてはなりません。
場数を踏めば、いつか話せるようになる、
なんてのは幻想なのです。
予習をしないオンライン英会話レッスンを続けても上達しない
野球を例に取りますが、
試合前には入念に準備、練習をします。
いきなり打席に立って、
ホームランを狙うなんて無いですよね。
ホームランを狙うなら、
バッティング練習が大事です。
地味な練習を毎日繰り返して、
基礎的なスキルを身につけて、
ある程度、大丈夫かなとなったら
試合に出場するわけです。
英会話レッスンにおいても、
事前準備が大事です。
事前に英語のインプットもしないで、
レッスンの場でいきなり
アウトプットができるようにはなりません。
そんな状態でレッスンを繰り返しても、
先生だけが話をして
(しかも、その場をしのぐために適当な話)、
無駄にレッスン時間を浪費してしまうのです。
復習をしないオンライン英会話レッスンを続けても上達しない
また野球を例に出しますが、
試合が終わったら、次の試合に向けて
反省点を洗い出すはずです。
なぜ打てなかったのか、
失点してしまったのか、
走塁ミスを犯したのか
など、それら反省を踏まえて
日々の練習に再度取りかかるはずです。
オンライン英会話のレッスンの場でも、
仮に、25分のレッスン時間があったとして、
こんな場面はないでしょうか?
「あれっ、英語で何て言うんだっけな?」
「(先生に教えてもらって)なるほど、
そういう風に言えばいいのか!」
「こういう場面は、どう切り返せばいいんだろう。」
こういった場面が、1回のレッスンの中で、
何度か出てくるはずです。
でも、レッスンが終わった後に復習を全くせずに、
次のレッスンに臨んでしまう。
これを繰り返しても、
やはり英会話力は上がりにくいです。
語彙や文法など
自分で足りないと思うところを
自主的に勉強していかないと
英会話レッスンの無駄打ちに終わりかねません。
オンライン英会話レッスンの効率的な活用方法|何を話すべきか、コツとは?
では、オンライン英会話レッスンを
実りあるものにして、
英語を短期間にスラスラ話せるように
するにはどうしたら良いでしょうか。
大事なコツは、
先生ではなく、自分が主導権を握って
レッスンをコントロールすることです。
レッスン内容について
先生に任せるのではなく、
自分がトピックを決めて
レッスンのストーリーを組み立てるのです。
そこで、
オンライン英会話レッスンの効果を
最大限引き上げるために
大事な3つのポイントをお伝えしたいと思います。
①何を話すべきかトピック(テーマ)は自分が決める
まず最初に、レッスンで話す
トピック(テーマ)を自分で決めることです。
自分で事前にトピック(テーマ)を用意するために、
ニュースや雑誌の記事など、
自分が興味ある分野で良いので、
英文の記事をリサーチします。
CNNとかBBCだと難しいので、
DMM英会話デイリーニュースなんか
おすすめです。
日本語訳がついている記事もあり、
事前準備、予習がとてもしやすいですね。
自分が
「これ英語で学んだら面白そう」
という記事を選定するのがポイントです。
そして、できればレッスンが始まる前、
もしくはレッスンが始まってからでも
よいのですが、
必ず記事のスクリプト(原稿)を
先生に送付しておきます。
そして、
「当日はこの記事でレッスンしてね!」
と伝えます。
②レッスンの良し悪しは、予習(事前準備)でほぼ決まる
2つ目のポイントは「予習」です。
レッスンの良し悪しは、事前準備でほぼ決まります。
野球やテニスの試合においても
事前の練習が大事です。
学校の授業においても、
予習の大切さを言われたことがあると思います。
でも、なぜか
英会話レッスンになると、
準備無しで突撃してしまう。
なので、学習効果が薄くなり、
「自分には才能がないのでは?」
と上達しないことに落胆し、
徐々に英語学習からフェードアウトしていく。
(本来、英会話上達に才能は関係ありません。)
この悪循環を防ぐには、
予習が大事です。
具体的に申し上げると、
事前のシミュレーションです。
レッスン前に、
台本をざっくりでいいので想定しておくのです。
送った記事を基に、
先生に何を聞かれるか
想定問答を作っておくのです。
要は、何を話すべきか、
決めておくということですね。
具体的な例を挙げて説明しましょう。
あるときのオンライン英会話レッスンで、
「アマゾン、ホールフーズの一部店舗で手のひら決済を開始」
(Amazon Starts Pay-by-Palm in Some Whole Foods Stores)
という記事を、先生に事前に送付しました。
それで何をしたかというと、
最初は日本語でいいので、
やりとりを考えます。
まず、絶対に聞かれるのが、
「この記事を読んでおまえはどう思うか?」
という定番の質問でして、
インターネットで調べます。
今なら、インターネットを使えば、
ほぼ言いたいことは確認できるはずです。
このときに心がけたいのが、
・自分が今まで使ったことのない文法・語彙
・今後も会話で使えそうな表現
を自分で記録して残していくことです。
先ほど取り上げた記事について申し上げると、
事前シミュレーションにおいて、他には、
「手のひらをスキャンされると、
あなたは心配にならないか?」
「こういったテクノロジーは
どんどん普及すべきと思うか?
また、
「日本でもこういったサービスが
普及しているのか?」
が聞かれそうだなと想定し、
それぞれ、自分の意見を
英語で何と表現すべきか、
そして、そのセリフ集について、
レッスン本番に備え、
何度もインプットを繰り返します。
このように、事前に英語をインプットして、
それらをレッスンの場でアウトプットする。
毎回のレッスンにおけるこの繰り返し作業が、
あなたの英会話力を徐々にアップさせていきます。
用意した想定問答について、
レッスンの場で触れられなければどうするのか、
と思われるかもしれませんが、そのときは、
自分から「こう思う」
余談ですが、先ほどの記事について、
実際のレッスンの場では、
「あなたの会社では、
取り組んでいることはあるの?」
「もしお金があったら、
アマゾンの株を買いたいか?
という質問がありました。
優れた先生ほど、話を広げるのが上手で
いろんな角度で質問してくれますよ。
(
③復習をしないオンライン英会話レッスンは学習効果がなくなる
またスポーツを例に出すのですが、
試合が終わったら、次の試合に向けて
反省点を洗い出して、
また練習に取り組むはずです。
学校の授業についても、
授業の後に復習を行うはずです。
オンライン英会話レッスンも同じで、
復習をしないと学習効果がなくなることになります。
なぜなら、人間は1度、2度練習しただけでは
定着しないからです。
ご存じの方もいるかもしれませんが、
「エビングハウスの忘却曲線」っていう
記憶に関する研究成果があるんですね。
ドイツの心理学者、
ヘルマン・エビングハウスが
発表した記憶に関する研究成果です。
時間とともに一度覚えたことを
どれだけ忘れてしまうかを表した
曲線なのですが、
20分後には42%忘れる
1時間後には56%忘れる
9時間後には64%忘れる
1日後には67%忘れる
2日後には72%忘れる
6日後には75%忘れる
31日後には79%忘れる
と言われています。
つまり、オンライン英会話レッスンで
せっかく無事アウトプットできても、
その内容を反復練習しないと、
長期記憶として保持される前に
頭の中から消えてしまうのです。
大事なのは、予習段階で事前に用意し、
後で何度も反復練習することです。
レッスンで言いっぱなしだと勿体ないです。
別の場面でも使いまわせる表現、文だったりするので、
あと、レッスンを録画できると良いですね。
「あれっ、英語で何て言うんだっけな?」
「(先生に教えてもらって)なるほど、
そういう風に言えばいいのか!」
「こういう場面は、どう切り返せばいいんだろう。」
という場面を振り返ることができ、
言いたくても言えなかった英語表現を
インターネットで確認することができるからです。
(もちろん、確認した後は、反復練習します。)
【まとめ】3つのポイントを押さえれば、必ず英会話は上達する
さて、ここまで、オンライン英会話レッスンの
効率的な活用方法、何を話すべきか、コツなどを
話してきました。
まとめると、
1 レッスンにおけるトピック(テーマ)は自分で決める
2 予習段階でざっくりとした台本、想定問答を用意し練習する
3 レッスンの場でアウトプットしたものを長期記憶になるまで反復練習する
の3つのポイントを守ることです。
この3つのポイントを守れれば、
必ず、英会話力はアップします。
先生に教えてもらおうと期待するのではなく、
主体性を持って英会話レッスンに
取り組んでいけば上達スピードは上がります。
ただ、毎日英会話レッスンを受ける場合、
毎日トピックを考えて、想定問答作って・・・
と、かなり作業が大変になるんじゃないか?
というご質問があるかもしれません。
その場合は、同じトピックを使いまわすことで
問題が解消されます。
例えば、毎週月曜から金曜まで
レッスンを受けているとします。
月曜から金曜まで違う先生を選びますが、
トピックは毎回同じものを設定するのです。
すると、同じトピックで
アウトプットを繰り返すことから
新しく覚えようとする英語表現の脳への定着も図れ、
さすがに5回目くらいになると、
かなりスムーズにレッスンで
やりとりができるようになります。
そのトピックについては、
英語で自信を持って会話を続けられるようになりますよ。
オンライン英会話のレッスンを継続していても
なかなか上達しないとお悩みの方は、
是非、今日の記事を参考に
レッスンの受講計画を立て直して
実践してみてください(^^♪
英会話上達の速度が加速することを
実感できるはずですから(^-^)
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英語学習者の大半の方が継続できず、3か月以内に挫折しているという実態があるのをご存知ですか?(ビズメイツ調べ2021)。
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