40代半ばにしてTOEICリスニング満点を取れた理由
先日、TOEICを受けていたのですが、40代半ばにして、スコアが900を超えました。
そして、リスニングは満点です。
直近のハイスコアが885でしたので、年齢に関係なく英語のスキルが上がっていくことを証明できたと思います。
しかも、有名な英語系インフルエンサーの方のように、1日10時間とか勉強しているわけでもなく、地道にコツコツやってきた成果です。
では、なぜ40代半ばという若くもない(笑)状況でスコアを伸ばせたのか?
実は別に「魔法」のような学習方法はありません。
理由は、愚直に「継続」できたからです。
具体的には、第二言語習得論に基づいて、自分に必要となる学習メニューを考えて、毎日続けたということです。
ただし、「継続」と言っても、『1日10分でOK!』のような短時間ではなく、一定量の学習が必要です。
例えば、甲子園を目指す球児が、
「監督、1日10分でホームランを量産できるバッティング練習法はないですか?」
と質問したら、監督にどやされると思います。
英語学習もまったく同じです。
学習時間が思うように取れない時期もあろうかと思いますが、やめないことが大事です。
というよりも、やめなければ、ある意味「勝利」だと思うのです。
「継続は力なり」とはよく言われる言葉ですが、今回のテスト結果で改めて実感できました(^^
40代半ばにしてTOEICリスニング満点を取った学習法
次に「40代半ばにしてTOEICリスニング満点を取った学習法」をお話します。
とはいうものの、本来、人によって必要な学習方法は異なるものです。
よく「この方法で絶対に満点取れます!」という話を聞くのですが、それは、その方の「経験則」であって、万人に当てはまるものではないことに注意が必要です。
なので、今回ご紹介する方法は、あくまで私が自分に必要だと考えて実践したメニューなので、ひとつの参考としてお読みいただけると幸いです。
SNSやブログで、TOEICのご相談が多くなってきたので、私も久々に受験しようと思ったのが今年6月。
そこで、模試を買って試しに受けたところ、予想スコアがリスニングは385(リーディングは440)。
リスニングの方がスコアが低く出たのですが、スクリプト(原稿)を読むと、そこまで難しいとは思わなかったんですね。
第二言語習得論では、リスニング力は、聞こえた音を英文化する「音声知覚」と、その文の意味を理解する「意味理解」に分かれる、と説明されています。
【参考】リスニングの音声知覚と意味理解
私の場合、読めば理解できる原稿だなと思ったので、「音声知覚」が弱いと分析しました。
そこで、毎日コンスタントに「ディクテーション」をやることにしました。
ディクテーションは、英文の音声を流して、一言一句、ワード(もしくは紙)で書き起こす作業です。
ごまかしが効かないので、自分の弱点があぶりだされます。
使った教材は、TOEIC公式問題集です。
なぜなら、本番のナレーションと全く同じなので、ディクテーション素材としては最適だからです。
1文単位で、1日30分程度、集中してやるようにしました。
そして、ディクテーションが完了したスクリプト(原稿)から順番に、スキマ時間で何度もシャドーイングしていきました。
私の場合、イギリス人とオーストラリア人の英語が良く聞き取れていないことがよく分かりました(^-^;
ディクテーションは「音声知覚」のスキルアップには最適な学習法ですが、負荷が高く、机に向かってやらないといけないのが欠点ですね。
でも、6月からコンスタントに4か月間続けた結果、リスニングスコアが100強も上がったわけです。
聞こえた英語が雑音として流れてしまう、でも、英文を読むと思ったより簡単だと感じた。
このような場合は、「音声知覚」を鍛えるトレーニングメニューを作れば良いわけですね。
「第二言語習得論」を知ると、このように、自分で自分に必要なメニューを作って実践し、弱点の補強が可能になります。
自分に必要な英語学習方法を自分で考える力がつく。
いわゆる「英語学習リテラシー」といっても良いものが身につくということです。
TOEIC900を超えるとどれくらい英語が話せるようになるのでしょうか?
TOEIC900超えというと、どれくらい話せるようになったのか?
こういうご質問もありましたので、感じたことを述べたいと思います。
TOEICを運営している国際ビジネスコミュニケーション協会のウェブサイトに、
「TOEICスコアとコミュニケーション能力との相関表」という表が掲載されています。
その中で、最上位であるレベルA(スコア860)の評価欄には、
「自己の経験の範囲内では、専門外の分野の話題に対しても十分な理解とふさわしい表現ができる。Native Speakerの域には一歩隔たりがあるとはいえ、語彙・文法・構文のいずれをも正確に把握し、流暢に駆使する力を持っている。」
とあります。
それで、私は10月のTOEICでスコア945取れたのですが、実感として、どれだけ専門外の分野を表現でき、流暢に駆使できる力、すなわち「話す力」が伸びたのか?
結論を先に言ってしまうと「実感は、ほとんど変わらない」です。
TOEICはリスニングとリーディングの試験ですから、当たり前と言えば当たり前なのですが、意外に気づいていない方もいらっしゃいます。
恥ずかしながら、昔、私はそのことに全く気づいてなくて、Aランクを取得したのに職場でまったく使い物にならず、一時期、干されていた時代もありました。
当時の私の上司は、業務で普通に英語を使っていましたが、TOEICスコアが600もなくて、英検すら受けたことがない方だったので、「なんなんだ、こいつは?」という感じで見られていました。
TOEIC指導で有名なヒロ前田先生の「お悩み相談室」でも、似たような相談がありました。
(参考)
ヒロ前田が斬る!860点取ったのに英語でコミュニケーションできません・・・
大事なのは、聞いたり読んだりするトレーニングと合わせて、話したり書いたりするトレーニングもバランス良くやらないといけないということです。
もちろん、職場によっては、TOEICスコアがないと昇進できないというところもありますので、必要であれば、試験対策に特化した学習をすべきです。
そのうえで英語でコミュニケーションを取れるようになりたいのならば、試験に特化した学習とは別に、「話す力」を伸ばす学習にも取り組んでいくべきです。
そのために私がおすすめしているのは、中学英語ベースの瞬間英作文と、暗記アプリを活用した独り言英会話です。
私はこの二つで、職場での窮地を脱することができました。
また、もう少し申し上げると、自分の英語学習の「目的」に合わせた学習プラン、素材選びも重要です。
もし、英語学習を続けているのにどうしても実感を伴わない場合は、一度立ち止まり、学習内容を見直してみてくださいね(^^
~~~~~~~
英語学習者の大半の方が継続できず、3か月以内に挫折しているという実態があるのをご存知ですか?(ビズメイツ調べ2021)。
一人では継続が困難な英語学習をサポートさせていただいております。
・モチベーションの低下
・継続するための自己管理ができなかった
・英語の上達を感じることができなかった
等でお悩みの方は、ぜひ、OSOの英語学習伴走サービス(英語コーチング)をご検討ください。
外資系企業に現役で勤務、国内外ビジネス経験20年以上の英語コーチが提供するサービスです。
サービス内容については、下のURLをクリックしてみてください。