本日は
『英語が口から出てこない悩みを解消する3つの学習のポイント』
というテーマでお届けします。
日本人が抱える英語学習の悩み第1位は
圧倒的に『言いたいことが言葉に出ない』
という調査結果があります。
(イングリッシュブートキャンプ調べ2016)
英語を使ってコミュニケーションを
取れるようになるには、
スピーキングのスキルアップは必須です。
でも、英語がスラスラ口から
出るようになるために何をすればいいのか?
音読、シャドーイング、ディクテーション、
リピーティング、発音などなど
学習方法の種類が多すぎて
結局どうすればいいのかよく分からない。
いろいろ試してはみるものの、
英語難民、英語ジプシーとして
漂流してしまう可能性があります。
そこで、
英語が口から出てこない悩みを解消するためのポイント、
考え方、指針となるようなものを
説明したいと思います。
今日の説明を基に
自分で学習を計画、実践していけば、
英語を話すのが苦ではなくなり、
気の利いたことも言えるようになって
外国人とコミュニケーションを取るのが
楽しくなってきます。
英語のスピーキングの壁を破ることで
外国の友人を作ったり
さらに海外旅行に行っても
現地で英語を使いこなして
楽しめるようになりますので
是非、最後まで読んでみてくださいね(^^)
【こちらは動画解説です】
英語が口から出てこない悩みを解消する3つの学習のポイント
結論を先に申し上げると、
次の3つがポイントとなります。
① 頭の中で思い浮かんだことを秒速で英語に変換していく
② 秒速で言えなかったことについて自分で調べ英文を作り記録する
③ 暗記アプリ等で秒速で言えなかったことについて何度も練習する
順番に説明をしていきます。
① 頭の中で思い浮かんだことを秒速で英語に変換していく
1つ目のポイントに関してですが、
脳機能学者で英語学習に関する著作もある
苫米地英人博士は次のように言っています。
「スピーキングの能力で何が重要かといえば
思い浮かんだことを
すぐに口に出すことができるかどうか」
(英語は右脳で学べ 苫米地英人(著))
音読やシャドーイングといったトレーニングでは、
読んだり聞いたりした英語をいかに正しく理解できるか
といった点に重点が置かれます。
例えば、レベルの高い難解な英語の長文について
素早く解釈する。
受験等においては、読解能力が比重を占めています。
しかしながら、スピーキングに関して言えば
「頭の中で思い浮かんだことを英語でパッと口から出せる」
ということに重点を置く必要があります。
また、第二言語習得論で有名な白井泰弘教授は
次のようにおっしゃってます。
「本当の意味のアウトプットは
言いたいことを言語表現に変えるという心的プロセス」
(英語はもっと科学的に学習しよう
SLA(第二言語習得論)からみた効果的学習法とは
白井恭弘(著))
難解な英語の長文、CNNやBBCといった
ニュース英語を素早く解釈できるようになる、
といったスキルも重要ではありますが、
こと、スピーキングに関して申し上げると
「言いたいこと」を素早く言えるようになることが
大事になってきます。
これは音読やシャドーイングでは
なかなかスキルアップしにくいものです。
② 秒速で言えなかったことについて自分で調べ英文を作り記録する
1つ目のポイントで、アウトプットは
自分が「言いたいこと」を言語表現に変える心的プロセス
と説明しました。
「言いたいこと」を練習するという意味では
「独り言」が有力な練習方法として挙げられます。
ただ、英語が口から出てこない悩みを解消するのに
言えることだけを「独り言」で練習しても
それは悩み解消には繋がりません。
例えば「独り言」で
「コーヒーを飲んでます」(I’m drinking coffee.)
「眠いなあ~」(I’m sleepy.)
「会社へ行こう」(I go to the office.)
のように、パッと言えるものも
結構あると思うのですが、
「独り言」でパッと言えるものを
練習しても効果は薄いです。
なぜなら、
「英語が口から出てこない悩み」は
言いたくても言えないことがあるから
悩んでいるわけです。
そのため、言えることだけを練習しても
悩み解決につながらないのです。
また「秒速で言えなかったこと」に
焦点を当てる理由ですが、
例えば仮に「言えた」としても
1分とか時間がかかったら
意味がないですよね(^-^;
例えば目の前に外国人の方がいて
「英語で何て言うんだっけな?」
と1分近くかかって
「あ!わかったぞ!」と言えたとしても
あまり意味はないです。
外国人の方も↓のようにイライラしてきますよね。
なので、日常生活、仕事など
英語で表現しようとして
「秒速で言えなかったこと」
が出てきたら、
その都度
自分で調べて英文を作って
記録を残しておくようにします。
昔と違って、
今は、自分で英作文するのも簡単です。
インターネット上、
無料で使える英語の辞書はありますし、
DMM英会話の「なんてuKnow?」
というサービスで
キーワード検索をしていくと
英語ネイティブの方も含めて
適切な回答をしてくれています。
まさに「ヤフー知恵袋の英会話版」です。
では実際にどう記録に残すのか?
例えば、英会話レッスンなどで
「私は娘にお弁当作ってるんです」
言おうとした時に
「あれ、お弁当って何て言うんだっけ?」
のように、秒速で言えなかった場合、
レッスンが終わった後、
もしくは事前にネットで調べておきます。
お弁当だと”box lunch”なので
“I make box lunch for my daughter.”
と記録を残しておく。
これは、紙、エクセル、スプレッドシート、
暗記アプリなど好みがあると思います。
なお、記録を残す場合は、
「日本語」と「英語」の両方を
残しましょう。
例をあともう一つ、
娘が部屋におもちゃを散らかして
汚い状態になっているとき、
「部屋がとても汚いんでおもちゃを片付けろ」
と言おうと思った。
でもパッと秒速で口から英語が出てこない、
となった時にネットで調べます。
英文としては、例として
“This room is very messy,
so put your toys away!”
といった感じで記録を残します。
この残した記録を基に
自主練習を行っていくのです。
③ 暗記アプリ等で秒速で言えなかったことについて何度も練習する
「② 秒速で言えなかったことについて
自分で調べ英文を作り記録する」
で記録した英文を練習するのが
3つ目のポイントになります。
スピーキング練習の代表格でもある
独り言は「重要です!」とよく言われますが
「その場で言って、その場で終わり」
というパターンが非常に多いです。
でも
「秒速で英語で言えなかったこと」は
絶対に1回で覚えられません。
人間はすぐに忘れる生き物で
「言えなかったこと」を何度も何度も
練習しないとすぐ忘れてしまうのです。
有名な実験データである
「エビングハウスの忘却曲線」。
このデータは、ご存知の方も
いらっしゃるかもしれませんが、
なんと1日後には、
覚えたことの7割近く忘れる、
そういうデータがあるんですね。
ですから「定期的に練習を繰り返す」
ということが大事になってきます。
2番目のポイントで
「記録を残す」としたのは
自主練習を何度も繰り返すために
「記録を残す」ということになります。
記録の残し方としては
紙(大学ノート)だったり
エクセル、スプレッドシート
暗記アプリと様々ですが、
一番のおすすめは暗記アプリです。
なぜかというと
暗記アプリは世の中にいろいろ出回っていますが
エビングハウスの忘却曲線を踏まえた
アプリが出ているんですね。
例えば、
フラッシュカード形式が多いので
表面と裏面にそれぞれ日本語と英語を載せて
日々暗記作業をしていくわけですが、
その際に、何度も正解できるものは
出題頻度が下がってくる。
一方で、なかなか覚えられないものは
ほぼ毎日出題される。
そしてなんと、アプリの方で
全部その管理をしてくれるんです。
紙(大学ノート)でその管理をやるとなると
結構辛いですよね。
ですから、暗記アプリを使って
反復練習することを非常におすすめしているのです。
あなただけの英語表現集、あなただけの単語帳が完成します
暗記アプリを使って練習する際に
一つ留意点があります。
それは何かというと
フラッシュカード形式となっていて
データを自分で入力していくことになりますが、
「表面を日本語」
「裏面を英語」
にするのがポイントになります。
なぜかと言うと
英語を話す時は
「自分が言いたいこと」を言うわけですが
最初に「概念」、「イメージ」や「内容」と言っても
良いかもしれませんが、
その「概念」があって、
そこから英語を口から発するわけです。
これは第二言語習得論では
「概念化」と呼びます。
英語を話す練習をする時も
英文がスタートではなく、
自分が言いたい「概念」「イメージ」、
「映像」と言ってもよいかもしれませんが
それらをスタートに練習をしないと
スピーキングの効率の良い練習には
ならないということなのです。
そのため、表面に日本語を載せて
その日本語を見て、
日本語をトリガー、きっかけにして
「概念」や「イメージ」、すなわち、
頭の中に「言いたいイメージ」を作り、
そこから英語を口から発する練習をしていきます。
毎日欠かさず練習を積み上げていくと、
だんだん短期記憶から
長期記憶に移行して
スムーズに言えるようになっていく
表現が増えていくわけです。
そういった秒速で言える表現が
暗記アプリの中にどんどん溜まっていく。
そういった表現が
50とか100程度だと、まだまだですが
これが数千単位になっていくと
おそらくその時点で
英語が口から出てこない悩みは
解消されているはずです。
例えば
「あれちょっと言えない」
口ごもるような場面があっても、
別の言葉で「言い換え」が
スムーズにできるようになっています。
「言い換え」は
「難しい日本語」を「簡単な日本語」に
言い換えたうえで
それを英語に変換するというプロセスです。
その言い換えをする際に
暗記アプリである程度
英語表現が溜まっていると
言い換えもすごいスムーズになるんです。
そして、
①、②、③のポイント、指針を踏まえて
練習を継続し、ある時、振り返ると
あなたが言いたくても言えなかった
つまり
「あなただけの英語表現集」
「あなただけの単語帳」
と言っても良いのですが、
世界にひとつだけのオリジナルの単語帳が
完成するということになります。
この単語帳を作る過程は
ある意味ロールプレイングゲームであり、
徐々に自分が秒速で言えることが増えることを
実感できますので
ぜひ実践してみてくださいね(^^♪
英語に対するコンプレックス、恐怖心が
なくなっていることでしょう。
さて、今日の学習方法については、
「毎日、ある程度の時間実践すること」
が求められます。
文法、単語のインプットが
ある程度なされていないと、
英文を作るのに時間がかかりますし、
また、自分が作った英文が正しいか
確認作業も必要です。
私が推奨する瞬間英作文もそうなのですが、
地味でコツコツ実践していくものであり
やってみると分かると思いますが
ひとりで継続するのが非常に困難です。
そのような場合は、ぜひ、私の英語学習伴走サービス(英語コーチング)を検討してみてください。
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英語学習者の大半の方が継続できず、3か月以内に挫折しているという実態があるのをご存知ですか?(ビズメイツ調べ2021)。
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