
『英語のリスニング力をアップさせるための教材30選!』
こんなキャッチフレーズを聞いたら
どう思われますか?
そんなに多くの種類があったら
全ての教材を試す時間は
とても取れないですよね。
でも、ネット上にはこういったコンセプトで発信する
英語学習サイトは存在しますし、
大きな本屋さんに行くと分かりますが、
教材の種類って数えきれないほどあるんですね。
そのため、英会話学習者の立場からすると、
「結局、どうすりゃいいのさ!」
と途方に暮れてしまうことになります。
仕事、育児、介護などで忙しい中、
あれもこれもと手を出している時間はないですよね。
ですので、本来であれば、アプリも含めて
学習者がリスニング教材を購入する際に
購入する「判断基準」が必要なんです。
なぜ、その教材・アプリを選ぶのか、
そして、その教材・アプリによって
リスニング力がどのようにアップするのか。
それを説明できなければ、
その教材・アプリを購入するのは
控えた方がよいでしょう。
何故このようなことを申し上げるかと言うと、
私自身、かつて、英語学習で迷走していたわけですが、
「2つのプロセス」を知ることで
教材・アプリを選ぶ際の「判断基準」を確立し、
学習方法に迷いがなくなったからです。
自分の学習方法に迷いがなくなり自信がついたことで
狙い通りにリスニング力が
どんどん上がっていったんですね。
そこで、本日は、
『英語を聞く「2つのプロセス」を知ればリスニング力を
最短で上達させる学習法が分かる!』
というテーマでお話したいと思います。
この「2つのプロセス」を知って、
リスニング力がアップするメカニズムを理解できれば、
英語学習を戦略的に進められるようになり、
最短でリスニングのスキルアップを図れます。

ですので、最後まで是非読んでみてくださいね!
リスニングは「音声知覚」と「意味理解」の2つのプロセスに分かれる
英語をリスニングするときの頭の中のプロセスを知る
まずは、英語が第二言語である日本人が
「英語を聞いたときの頭の中でのプロセス」
を正しく理解することが非常に大事です。
なぜなら、このプロセスを理解しておかないと、
どういったリスニングのトレーニングが有効なのか
判断ができないからです。
そのプロセスの全体像は次のとおりです。
私たちが英語を聞く際、
①英語の音声が耳に入る、②音声知覚、③意味理解
というプロセスを経て、聞こえた内容を理解します。
このうち、「②音声知覚」と「③意味理解」が
冒頭申し上げた「2つのプロセス」にあたります。
英語のリスニングとは、
実は、この「音声知覚」と「意味理解」の
2つのプロセスから構成されるのです。
それぞれ説明をしていきます。
音声知覚
さきほどの「リスニングの音声知覚と意味理解」の絵で
説明しますと、まず最初に、
①のとおり、耳に音声が入ります。
具体的には
「ヒーズウォーキングオンザストゥリー」
と聞こえたとします。
その次は、聞こえた英語の音声について、
自分の頭の中の
「英語に関するデータベース」
にアクセスし、文章化した英語の
「音のデータ」を取り出します。
上記のケースでは
「ヒーズウォーキングオンザストゥリー」と聞いて、
“He is walking on the street.”
と頭の中で再現します。
ですので、仮に単語を覚える際に、
スペルと音をセットして覚えていないと
この音声知覚の作業は困難になります。
意味理解
②音声知覚が終わったら、③意味理解のプロセスへ進みます。
自分の頭の中の「英語に関するデータベース」にある
英単語や文法の知識を駆使して
“He is walking on the street.”
について、意味が何なのか、
具体的には、映像が思い浮かぶわけです。
ここで大事なのは、
“He”
”is”
”walking”
”on”
”the”
”street”
の個々の単語の意味が分かっただけでは不十分ということです。
すなわち、単語を並べた際に
文法の知識がないと意味理解(映像化)まで辿りつけない
ということです。
【まとめ】自分の弱点を補強するトレーニング方法を選べるようになる
さて、ここまで、耳に入った英語の音声を
頭の中で理解するまでのプロセスを説明してきました。
ここまでの説明に基づけば、
「音読でリスニング力アップ!」
「ディクテーションで聞き取る力が向上した!」
「発音をマスターしてリスニング力向上!」
のような主張が、説明不十分であることが分かります。
正確には、
音読を繰り返すことで「意味理解」のスキルがアップする、
ディクテーションを実践することで「音声知覚」のスキルがアップする、
発音練習することで「音声知覚」のスキルがアップする、
という説明が必要なのです。
例えばもし、ケニアの方があなたに対して
スワヒリ語で話しかけても雑音にしか聞こえないでしょう。
それと同じように、
英語を聞いても雑音にしか聞こえなければ
「音声知覚」のスキルが不足していることになります。
この場合は、ディクテーションや、
音声だけを意識してリピートするプロソディー・シャドーイング、
英語の発音のトレーニングなどが有効です。
一方、英語ははっきり聞きとれる、
何の単語を話し手が発したのかも分かる、
時々自分が知らない単語があるなってのも分かる、
でもなぜか理解が追いつかない・・・。
この場合は、「意味理解」のスキルが足りていない
ということになりますので、
テキストの音読、洋書の多読、
内容を思い浮かべながらリピートするコンテンツ・シャドーイング
などが有効になってきます。
このように、「英語を聞いたときの頭の中でのプロセス」
を理解することで
自分の弱点が何なのか振り返り、
どういったトレーニングで補強していけばいいのか
自分で学習を組み立てられるのです。
仮に「音読は、リスニングに有効」と主張される方がいたら
「なぜ、そう言えるのですか?」
と聞いてみてください。
単に、自分の経験則で言っているだけの可能性があります。
「音声知覚」に有効なのか「意味理解」に有効なのか説明できなければ、
的確な学習アドバイスはできないはずなのです。
あなたがもし、
リスニング力に課題があると思うのならば、
「音声知覚」に課題があるのか、それとも、
「意味理解」に課題があるのか、
をしっかり把握したうえで、
課題克服のための自分に合った学習方法を見つけ、
効率よくスキルアップを図ってくださいね。
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