海外ドラマを使った英語学習のやり方 ~英語を話せるようになるための実践的活用法~

 

先日、本屋に行ったときの話ですが

英語学習のコーナーを見て回ったとき、

「海外ドラマで英語学習しよう」といった

コンセプトの本を何冊も見かけました。

 

確かに、海外ドラマだと、

ストーリーを楽しみながらできるので、

勉強というよりは娯楽に近いものがありますよね。

 

なので、楽しみながら英会話力を上げられる

と言われると、非常に心惹かれるものがあります。

 

 

でも、そういった本をよく読むと、

海外ドラマに良く出てくる会話表現集だったり、

私のおすすめの海外ドラマ●選のような感じで

英語を話せるようになるという観点からは

あまり実践的ではないんですよね。

 

それで、インターネット上でも調べたのですが、

「英語学習におすすめの海外ドラマ●選」みたいな

記事はあるのですが、実にアフィリエイトが多く、

商品等の購入の成約をさせることが目的であって、

具体的な手順、ノウハウを伝えておらず、

参考になるものがない状況です。

 

(※)「アフィリエイト」とは、
ブログなどにDVD、アプリなどの広告を貼って、
訪問者(読者)がその広告をクリックし
本やアプリを購入した際に、
その成果に対して紹介者(アフィリエイター)へ
報酬が支払われる仕組みのことです。

 

 

そこで、本日は、

海外ドラマを使った英語学習のやり方、具体的には

英語を話せるようになるための実践的な手順

説明したいと思います。

 

もちろん、単に

会話で使える海外ドラマフレーズ集!とか、

旬な海外ドラマはこれだ!とか

ではありません。

 

本日の記事で、

海外ドラマをどうやって活用すべきか知っていただき、

そして、英語を話すための練習を実践していただくことで

最短で話す力(スピーキング力)をアップできるのは

間違いありません。

 

海外ドラマは楽しみながら学習できる

というメリットがありますので

なので、最後まで読んで実践してみてくださいね!

 

【本記事の解説動画です】

 

英語学習に利用する海外ドラマの選び方

 

まず、始めに英語学習に利用する

海外ドラマを選ぶ基準ですが、

自分が臨場感を持ちやすい

つまり、

英語が話されているそのドラマの世界にどれだけ没入できるか

かどうかです。

 

極端な話、次の展開が気になって仕方がないというくらい

集中して視聴できるドラマであれば、

ジャンルはSFでもいいですし、ゾンビドラマでも構いません

 

 

よくフレンズのようなシットコムが推奨されるのですが、

自分が楽しめないのであれば、学習効果が薄くなります。

 

途中でつまらなくなって挫折するのがオチでしょう。

(私はどうしても「フレンズ」が合わず挫折しました。)

 

継続できなければ意味がないので、

自分が好きで続けられるかどうか

で判断していきましょう。

 

そのため、自分がハマれそうな海外ドラマが見つかるまでは、

日本語字幕でいいので時間をかけてあれこれ見ても良いでしょう。

 

ちなみに私の妻はマイケルジャクソンが大大大好きで、

その関連の動画をYOUTUBEで良く見ています。

 

しかも字幕なしのものとか、

英語が理解できないのに熱心に見ています。

 

好きなものだと苦にならないのですね(^^

 

海外ドラマを見る際の字幕はどうすべきか

 

英語学習に利用する海外ドラマが確定したら、

さっそく視聴していきます。

 

字幕については、「英語字幕」を使います。

 

そして、分からないところがあっても、

基本、そのまま見続けます。

 

あくまでストーリーを

楽しむのがポイントです。

 

なので、一言一句まで

分からなくても気にしません。

 

そのまま、どんどん先のエピソードまで

見続けていきます。

 

 

ネット上では、

1 英語音声+日本語字幕

2 英語音声+英語字幕

3 英語音声のみ

4 英語音声+英語字幕(2回目)

のように、1話につき、

「1度だけではなく何度も繰り返して見る」

ことを推奨しているところもあります。

 

でも同じエピソードって

何度も見たくないですよね。

(1話45分とか長いのもありますから)

 

まず、飽きてしまいます

 

それよりも、ストーリーを楽しむことに

重点を置いた方が良いのです。

 

もちろん、面白かったので

「もう一度見よう」

というのはアリです。

 

繰り返し見ることで

学習効果は高まるでしょうから。

 

ただあくまでも、

自分が楽しめるかどうかを

基準にしましょう。

 

英語字幕で見続けるだけでも、

英語を聞き取る力は相当伸びていきます

 

 

会話で使えそうなフレーズをストックしていく

 

では、英語を話すスキルについては

どのように伸ばしていくのでしょうか。

 

やり方を説明しますと、

まず、海外ドラマを英語字幕で見ながら、

実際に自分が会話で使えそうなフレーズをメモしていきます。

 

会話で使いたいなと思ったもの、これまで使ったことのない構文、

読めるけど使ったことのないもの等について、

メモ自体があまり負担にならない程度に記録していきます。

 

紙の手帳、エクセル、アプリなんでも良いです。

 

例えば、次のようなセリフが実際に使えそうと判断します。

 

これは、とあるドラマの1シーンですが、

マークという男性が、アリーという女性を空港で

出迎える場面です。

 

マークが、アリーの長時間のフライトを気遣って

“Oh, you must be really tired.”

(あぁ、すごい疲れているよね。)

とアリーに対して言っています。

 

「あぁ、すごい疲れているよね。」

のように、英語だけでなく、

日本語の意味も残しておきます

 

 

このように、海外ドラマを使うと、

「映像付き」で単語やフレーズを学習できるので、

非常に記憶しやすいというメリットがあります。

 

映像や状況とセットで単語・フレーズを覚えることで、

どんな状況でどのように使えば適切なのか簡単に学習できます。

 

言うなれば、状況にマッチしないトンチンカンな表現を

使うことを避ける効果もあるのです。

 

さらに、ひとつ表現を覚えてしまえば、

上記の例では、

子供が眠そうにあくびをしたら、

“Oh, you must be really sleepy.”

お腹が空いてゴロゴロ鳴ったのを聞いたら、

“Oh, you must be really hungry.”

のように、単語を入れ替えて

新しいパターンもどんどん作れます

 

映像を使う学習がいかに優れているかが

ご理解いただけると思います。

 

 

ストックしたフレーズは何度も反復練習する

 

そして、ここが一番大事なポイントなのですが、

メモしたフレーズは、何度も練習しましょう。

 

例えば、英単語を覚えるのに、

1回単語を読み上げて、日本語の意味を確認して、なるほど、OK!

とはならないはずです。

 

学習した翌日には、結構忘れているはずです。

 

なので、会話で使うべくメモしたフレーズも

体にしみ込むまで何度も何度も練習すべきです。

 

具体的な練習の仕方について説明します。

仮に、次の3つの表現を練習するとします。

“Oh, you must be really tired.”
(あぁ、すごい疲れているよね。)

“Do you have any painkillers?
I have a headache.”
(鎮痛剤はありますか?私、頭痛があるんです。)

“You’re from San Francisco, aren’t you?”
(あなたはサンフランシスコから来たんですよね?)

 

理想を申し上げると、

英語字幕がない状態の映像・状況を見て、

英語のセリフを発する練習をしたいところです。

 

ただ、「映像」をストックしていくのは不可能です。

 

そこで、映像・状況を思い出すトリガーとして、

日本語を活用します。

 

上記の3つのセリフについて、

次のようなイメージで記録を残します。

そして、練習する際は、

まず、日本語を見て、映像・状況を思い出します

 

そして、頭の中で再現した映像・状況から、

英語のフレーズを思い出し、感情を込めて発声します。

 

練習の際は、必ず、英語は見ないで

実践してください。

 

英語を最初に見てしまうと、

英語を話すスキルアップに繋がらないので、

(日本語をトリガーとした)映像・状況から、

英語を再現してください。

 

英語を話す行為は、例えると、

更地に自分で「英文」の家を建てるようなものです。

家の構造はどうするのか(構文、文法は何を使うのか?)

建材はどうするのか(語彙は何を使うのか?)

といったようなことを自分で考えてひねり出す作業です。

 

なので、インプットする時はともかくとして、

アウトプット練習をする際には、

英語を見ながらトレーニングしてしまうと

「家を建てる」練習にはならないのです。

 

なお、この練習は、英単語を覚えるのと同じで、

1~2回では効果はありません。

 

自然に滑らかに口から英語が出てくるまで

日をおいて、何度も繰り返すことが肝要です。

 

この自然に滑らかに口から出る英語のストックが

10個、20個、100個・・・と増えれば増えるほど

実際の英語での会話が楽になっていきます。

 

 

練習時には暗記アプリがおすすめ

反復練習する際には、メモしたものを

暗記アプリに取り込んで行うことをおススメします。

 

最近の暗記アプリは、

記憶に必要な復習時期を自動計算し

忘れかけた頃に出題してくれる

ものが存在するからです。

 

要は、人間の記憶の忘却曲線を考慮してくれるということです。

 

【参考】エビングハウスの忘却曲線

 

これは紙では当然不可能ですし、

スマホのメモ帳機能やLINEのKeepメモでも厳しいです。

 

そこで世界中で多くの方に使われている

「Anki」がおススメです。

 

覚えるべき表現を全部取り込んでしまえば、

暗記作業がかなり効率化されます。

 

はっきり言ってしまうと、

自分でオリジナルの表現集を作れるので

単語帳はもう買う必要がなくなります

(試験用の単語帳は除きます。)

 

【まとめ】「映像・状況」⇒「英語を発する」練習の効果は絶大

 

ここまで、海外ドラマを使った英語学習法を

説明してきました。

 

難解な試験問題を解く学習よりも

はるかに楽しい方法ですし、

実際の会話の状況も踏まえて練習できるので、

学んだことをすぐに本番で使えます。

 

日本語をトリガーとはしていますが、

「映像・状況」⇒「英語を発する」練習は

効果絶大なので是非試してみてくださいね。

 

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