今日は「英語日記は暗記アプリを使ったやり方で劇的に効果が変わります」というテーマでお話します。
※ 本記事は、次の書籍を参考に作成しています。
・英語日記BOY 新井リオ(著)左右社 2020
・英語が話せる人はやっている 魔法のイングリッシュルーティン Miracle Vell Magic (著) KADOKAWA 2021
・「1日30分」を続けなさい! 人生勝利の勉強法55 古市幸雄(著)マガジンハウス 2007
英語日記を始めたいと思っている人は多い
検索エンジンであるgoogleでは、「月間検索ボリューム」と言って、1か月でどれくらいの方がそのキーワードで検索したか確認することができます。
それで、1か月でどれくらいの方が「英語日記」とググっているのか(グーグル検索しているのか)調べてみました。
すると、「5,400」と出ました。
また、「英語日記 書き方」「日記 英語」など関連キーワードを調べてみると、それらも結構な検索ボリューム数になっています。
気軽に始められるけれど意外に難しい英語日記
つまり、英語日記で学習したい、という需要はかなりあると思うのですが、実際にどう進めるのかというと、
・簡単なことから書いていきましょう
・数行でもいいので続けましょう
・今日の出来事、感想を書きましょう
といった説明が多いように感じます。
それで、とりあえず、なんとなく英語日記を始めると何が起きるか、実際の例を見てみましょう。
【初日】
I got up at 7.
(7時に起きた。)
I ate egg for breakfast.
(朝食に卵を食べた。)
I worked hard, so I was tired.
(一生懸命働き、それで疲れた。)
【2日目】
I got up at 7.
(7時に起きた。)
I ate meat for lunch.
(昼食に肉を食べた。)
I was busy today.
(今日は忙しかった。)
【3日目】
I ate bread for breakfast.
(朝食にパンを食べた。)
I worked hard.
(一生懸命に働きました。)
I played with my friend, and it was fun.
(友人と遊び、それは楽しかった。)
と言った感じになってしまいます。
実は、これらは、昔、私が書いていた日記の痕跡です。
・簡単なことから書いていきましょう
・数行でもいいので続けましょう
・今日の出来事、感想を書きましょう
を順守しても、上達が全く実感できず、挫折した記憶があります。
なぜ、このようなことになってしまうのか。
それは、既に知っているボキャブラリーでしか英文が作れず、簡素な英文ばかりになってしまうからです。
「書けないことは、しゃべれない」
こんな意見もありますが、そもそも、書ける内容が簡素なままだと、話せる内容もレベルアップせず終わってしまいます。
英語日記boyに学ぶ「絶対やってはいけない英語日記のやり方」
この点を鋭く指摘しているのが、2020年にベストセラーになった「英語日記boy」の著者・新井リオさんです。
著書の中では、絶対やってはいけない英語日記のやり方は「いきなり英語で書きはじめる」ことだと述べています。
確かに、先ほど挙げた英語日記の例のような状態が続いても、成長が望めないですよね。
では、どのように英語日記に取り組めば良いのでしょうか?
それは、まず、自然な日本語で日記を書くということです。
分量は多くなくても大丈夫です。
分量が多いと、後ほど述べる口頭練習が大変になる可能性があります。
そして、自然な日本語で作成した文章について、時間をかけていいので、英作文していくのです。
今は、ネットで調べれば、英作文は比較的容易にできます。
自然な日本語で書くと、例えば、
「7時に起きた。(I got up at 7.)」の箇所は、
今朝、目が覚めたけど、2度寝をしてしまった。
結局、朝ギリギリまで寝てしまった。
それで、やむを得ず、朝食は抜きました。
のように、自然な日本語で日記を書きます。
そして、ネットで調べながら英作文していきます。
ネットで調べたところ、
「2度寝する」は、fall back to sleep
「結局」は、eventually
「ギリギリまで」は、until the last minute
「やむを得ず~する」は、have to ~が使えそう
「朝食を抜く」はskip breakfast
といったように、確認して英文を組み立てていきます。
(もちろん、英語表現は1つではありません)
そして、上記の日記は、次のようなイメージになります。
I woke up, but fell back to sleep again this morning. I slept until the last minute eventually, so I had to skip breakfast.
作った英文が相手に通じるか気になる場合は、英会話レッスン等で、先生に対して英語日記を読み上げたり、テキストを送ったりして、確認をお願いしましょう。
(すごいやる気のある生徒だ!と先生は喜んでくれます(^^))
書いた英語日記を毎日練習できていますか?
そして、ここからが大事なところです。
作った英語日記を「暗記アプリ」に登録して、毎日、練習していくのです。
「あるある」なのですが、英語日記でやりがちなのが「書いて終わり」です。
書いて満足してしまって復習しないと、せっかくの努力も無駄に終わります。
書いた後に、どれだけ反復練習できるかがポイントです。
紙に書くよりは、暗記アプリの方が効率的に練習でき、短期間で使いこなせるようになります。
暗記アプリは、エビングハウスの忘却曲線(※)を考慮し、出題の管理まで行ってくれる「Ankidroid」がおすすめです。
(※)エビングハウスの忘却曲線とは?
アンドロイドスマホならすべて無料で利用できます。
暗記アプリでは、表面に日本語、裏面に英語、で入力し、日本語をトリガー(引き金)にして、英語を見ない状態で、英語を口から発する練習をしてきましょう。
上記の状態で英語が口からスムーズに出るまで練習します。
なぜ、日本語を見て口頭練習するかと言えば、英語を話すという行為は、更地に英文という「家」を作る作業だからです。
最初は、英文を見て、英文を読み上げる練習が必要だと思いますが、それは「インプット」です。
完成した「家」を眺めるだけでは、「アウトプット」の練習になりません。
「アウトプット」は、英文を見ない状態で、英語を話す練習です。
自分で家の構造、建材を考えて、高速で組み立てるのです。
ただ、何もない状態だと、話す練習は難しいので、日本語をトリガー(引き金)にして、英語を口から発する練習をしていきます。
このやり方が優れているのは、今の自分が、英語でスムーズに何を言えて、何が言えないのかよく分かるという点です。
分量は少しずつでいいので、定期的に繰り返すと、ライティング力はもとより、スピーキング力も上がっていきます。
興味のある方は、ぜひ試してみてくださいね(^^
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