英語を話せるようにならない人の英語学習法(トレーニング方法編)

本日は、「英語を話せるようにならない人の英語学習法(トレーニング方法編)」というテーマでお話したいと思います。

 

英語を話せるようにならない人の英語学習法(文法編)

英語を話せるようにならない人の英語学習法(語彙(ボキャブラリー)編)

英語を話せるようにならない人の英語学習法(英会話レッスン編)

の続きとなります。

 

このシリーズの最後の記事となります。

 

最後はトレーニング方法編という記事タイトルですが、話せるようにならない原因として、おおまかに分けて次の3つが挙げられます。

 

1 資格試験の学習ばかりしている

2 「一撃で」「これだけで」「1日5分でOK!」のようなメソッドにすぐに飛びつく

3 自分が言いたいことを練習していない

 

それでは、1つずつ見ていきましょう。

 

1 資格試験の学習ばかりしている

 

日本人英語学習者においては、「英語学習を久々に再開しよう!」と思い立ったとき、必ずTOEIC、英検が選択肢に入ってくると思います。

 

学生時代の英語学習の影響が大きいのですが、座学、筆記試験に走りがちです。

 

自分のスキルがどのようにアップしたのか確認しやすい、学習の成果を数値として見える化できるからだと思うのですが、残念ながら、いくらスコアアップしても話せるようにはなりません

 

実際、TOEIC800オーバーで外資系企業を受けていたクライアント様がいるのですが、書類選考が通っても英語インタビュー(面接)で何も話せず落とされました

 

TOEICが神通力を発揮するのは日本と韓国くらいでして、私は同僚にTOEICの存在を聞いたことがあるのですが「何だそれは?」と言われてしまいました。

 

資格はあくまで試験なのでテクニックを磨けばスコアは上がりますし、TOEICの場合はLR(リスニング、リーディング)だけなので、話せるかというとまた別問題なのです。

 

日系企業ではどうしてもTOEICが必要になることも多いので、致し方ない部分もあるのですが、せめてTOEICを受けるというのであれば、TOEIC(LR)ではなく、TOEIC(SW)を受けるべきです。

 

普段からスピーキングのトレーニングをしていないと太刀打ちできない仕様、構成となっています。

 

いずれにせよ、資格試験は筆記試験であり、英語のコミュニケーションスキルを上げるのは、スポーツや楽器演奏、ダイエット、筋トレと同じジャンルだと理解することが大事です。

 

 

2 「一撃で」「これだけで」「1日5分でOK!」のようなメソッドにすぐに飛びつく

 

体験セッションで伺うことがあるのですが、Youtuberの先生方が提唱する学習を試しては上達せず挫折を繰り返すというパターンに陥る方がいらっしゃいます。

 

「一撃で」

「これだけで」

「1日5分(分数は変動あり)」

 

といったタイトルに惹かれ、いざその手法に取り組むものの結局話せるようにならない、というものです。

 

しかしながら、逆に伺いたいのですが、

「一撃で」

「これだけで」

「1日5分(分数は変動あり)」

で英語がペラペラに話せるのであれば、日本人でこんなに英語学習に悩む方は多いのはどうしてでしょうか?

 

正直、一撃で英語が上達するなら苦労はありません

 

そのような魔法のようなメソッドがあるなら、私も是非教えていただきたいくらいです。

 

あたかも簡単に英語を話せるようになるようなメソッドに安易に飛びつき、挫折を繰り返す。

 

そして、英語学習メソッドに迷うジプシー状態のまま時が過ぎ、英語がいつまで経っても話せるようにならないわけですね。

 

下記の画像のような動画にハマっていくと英語難民になる可能性があります。

(注意)下記のサムネイル画像は架空のもので、Youtube動画は存在しません。

 

3 自分が言いたいことを練習していない

 

私のところへいらっしゃるクライアント様で、この点に気づいていらっしゃる方は皆無に等しいです。

 

でも逆に気づいていれば、話せるようになるというシンプルな話でもあります。

 

例えば、職場で海外部門とオンラインで会議をするときにどうしても話せないので話せるようになりたい、という場合、話す内容はある程度絞られるはずです。

 

一方で、資格試験でもある英検1級の試験で、

・太陽系の構成について

・ポンペイの噴火が起きた時の話

・絶滅危機にある動物を守るために

といった内容の英文を見た記憶があります。

 

でも、会社の海外部門との会議で、上記のテーマに関連したセリフは必要でしょうか?

 

そんなアカデミックなことを話す練習よりも、もっとビジネスに直結したものを話す練習をした方がよいと思います。

 

 

さらに、その会議で

・自分が言わないといけないこと

・言いたくても結局英語で言えずじまいに終わった

ことは、市販のビジネス英語教材では賄い切れない部分があります。

 

ですので、そういったセリフを自分で英作文しておいて、ひたすら反復練習した方が自分が必要なスピーキング力アップにつながるわけです。

 

この当たり前の話が分からずに、英語の問題演習を繰り返しては「話せない」と悩み続けている英語学習者は多いのではないでしょうか。

 

この「自分が言いたくても言えないことを練習すべき」というシンプルな理論が普及しないのは、スコア、数値として評価できない学習法だからかもしれません。

 

自分が言いたいことを反復練習した成果については、客観的な数値で評価がしにくい以上、なかなか理解されない部分もあります。

 

また、英語学習はジャンルとしてはスポーツや楽器演奏、筋トレと同じジャンルと申し上げましたが、なかなか継続ができないという問題もあります。

 

あるポーランドのピアニストは、

練習を一日休むと自分にわかる。
二日休むと批評家にわかる。
三日休むと聴衆にわかる。

と言っています。

 

要は継続しないとスキルは簡単に落ちてしまうわけです。

 

スポーツでも練習をさぼれば試合で勝てなくなるのと同じような理論で、英語学習も継続できなければ、スキルアップがいつまでもできないまま終わります。

 

ですので、英語を話せるようにならない人の英語学習法シリーズの全4記事をお読みいただき、正しい学習法を理解したうえで、英語学習を習慣化させる仕組みを構築し、英語を話せるようになっていただきたいと思います。

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